これはおもしろい!
アクションがカッコよくスマートに戦う。
と、思いきや割とダーティなんだけど何故かそれでも優雅さを感じるのスーツの影響だろうか
コメディ感も僅かにあるものの、ほんとアクセント程度だなと思ったら突然思いっきりコメディ描写になる。
が、ついていけない訳ではなく充分楽しめる。
「マティーニをウォッカではなくジンで。
封を切ってないベルモットを横目で見ながら10秒ステア」
余談ですがマティーニといえばカクテルの王様と言われるジンベースのカクテルで、ジン45にベルモット15のレシピ(だった気がする)で作られる。
ステアするだけのシンプルなレシピで、作る人によって全く異なる顔をする為、腕を問われるカクテル。
そしてそのマティーニで有名な逸話といえばイギリスの首相、チャーチルはマティーニを飲む際、ベルモットの瓶を横においてジンを飲んだという。
それただのジン飲んでるだけなんだが、究極のドライマティーニはこの形で飲むんだそう。理解できないけど。
また007でジェームズボンドがマティーニを頼む際、ウォッカマティーニをステアではなくシェイクでと頼むセリフがある。
これも通常ジンで、かつステアするカクテルをウォッカにし、シェイクするという逆張りオーダーなんだが、それがカッコいいのだ。見た事ないけど。
今回のセリフは上記逸話を知ってる人からすれば少しクスッとする皮肉であり、スパイ映画なのだという事を明示する洒落たセリフであったかな。
そんなこんなで細かい部分も楽しめ大雑把に見ても楽しめる、個人的にはかなり好みな作品でした。