みはしゅん

キングスマンのみはしゅんのレビュー・感想・評価

キングスマン(2015年製作の映画)
4.6
続編公開を知ってブルーレイ借りて観たのが最初。今まで何度も観てる。

何と言っても教会とラストのバレンタインのシェルターでの大虐殺のシーン。あんなにポップに大量の人を殺したシーンは他にないんじゃないかな。キック・アスくらい?

ロックなリズムに合わせ銃や椅子やナイフなど使って1人で色々な殺し方で全員殺したり、みんな一度は聴いたことのある威風堂々のリズムに合わせ花火のように芸術的に首がふっ飛んでいく。やっぱりマシュー・ヴォーン監督の作品は大好き。

あとは主演コリン・ファース。イギリス紳士を演じさせたら右に出るものはいない俳優にイギリス紳士を演じさせて外れるはずがない。そしてあの名台詞。
「Manners maketh man. Do you know what that mean?」
そのあとボコボコにされるとしても実際に言われてみたい。そしてあのアクション。カッコよすぎる。

また由緒正しき紳士服店で働くハリーと対照的なのが貧乏な暮らしをするタロン・エガートン演じるエグジー。どん底から這い上がり、途中挫折しても成り上がる。育ちの良さは関係ない。自分の力でチャンスを掴んでいく様は爽快である。

また今作の敵役バレンタインの犯行動機は"人口増加"。地球温暖化は人間が増えすぎたからだ!そのために人間たちに殺し合いをしてもらおう!そのために無料でSIMカード配って催眠させて暴徒化させるんだ!方法は奇抜だが犯行動機には「あー確かにな」と少し思ってしまう。このように共感性のある敵役がいることで自然と映画にのめり込んでいく。

そして個人的に好きだったのはバレンタインの側近で義足の少女ガゼル。いやあの義足切れ味良すぎだろ。人間真っ二つて…。ガゼルを演じたソフィア・ブテラが好きすぎて彼女が次に出演したザ・マミーも観に行った。

またキングスマンの使用するギミックも非常にいい。イメージとしてはゴーストプロトコルの進化版みたいな。何気なく使う傘やライター、指輪や靴などが実は秘密兵器でしたみたいなのもカッコいい。

友達と一緒に盛り上がるもよし、好きな人と楽しく見るのもよし、お酒を飲みながら1人でバカ笑いするのもよしの最高のアクション映画。ぜひ一度は見てほしい。
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