イチロヲ

キングスマンのイチロヲのレビュー・感想・評価

キングスマン(2015年製作の映画)
4.2
殉職した元諜報部員を父にもつ青年が、イギリスの国際諜報機関にて過酷なスパイ訓練を受ける。「キック・アス」の製作スタッフが再結集したスパイ・アクション。今回、私は「4DX」の上映形式で鑑賞。(点数は4DXによる演出を含めてのもの)

社会的底辺とされる生活を送っていた青年が、指導者と出会うことで人生の転機を迎える。世代交代をテーマにした、ありがちな展開が用意されているが、諜報機関の秘密基地の描写と最新鋭のスパイ・ガジェットの数々が、男のロマンをくすぐる。敵役(マザファッカ!)が「人類を救うための世界滅亡」という、ユートピア思想を掲げているあたりも、ツボに入りまくり。

イギリス映画特有のシニカルなブラック・ジョークも格別の効果を上げており、キリスト原理主義者との教会での戦闘シーンは、もはや伝説級。また、クライマックスのドッカン!ドッカン!は、モンティ・パイソンのスケッチを想起させる。

しかし、本作は未熟な主人公の成長期が物語の根幹となっているため、自立したスパイによる隠密行動をじっくりと楽しめられる内容にはなっていない。スパイの割には肉弾戦や敵中突破が多いところも賛否ありそう。