みーちゃん

ヘイトフル・エイトのみーちゃんのレビュー・感想・評価

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)
1.5
私なりに頑張ったが、開始25分(サミュエル・L・ジャクソンの次の客を乗せるかどうかのくだり)で離脱した。ならレビューできるのか疑問だし、途中で投稿するのは初めてだけど、続きを観ない可能性があるので備忘録を残すことにした。

先ず、あの駅馬車が4頭立てじゃなく6頭立てなのが違和感(御者席が1人なのも)。コルブッチ監督の"殺しが静かにやって来る"を観たばかりなので、なおさら感じた。

コルブッチの映画では、乗客が所有する馬と、牽引する馬が明確に区別されていて、その描写がとてもリアルで印象的だった。なるほど、馬を持つ人でもああやって駅馬車に乗るのか!と、なぜか感動した。そうさせる力がある。そして彼らの運命の巡り合わせがドラマだった。

開始25分時点ではセオリーを崩しており、敢えてそうしたと思うので、もしかしたらこの後、破壊的に面白くなるのかもしれない。でも極寒の環境で、あんなオープンに、あんな長い会話はしないはず。物理的にも思考的にも。タラの会話シーンは好きだけど、このシチュエーションでは、実体を伴わない会話なんてものにドラマが左右されること自体が違和感。

※タランティーノは西部劇にせず、本質も娯楽も別次元の他の作品で表現しているし、それでいいと思う。