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ヘイトフル・エイトのliamのレビュー・感想・評価

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)
3.9

監督は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のクエンティン・タランティーノ。主演は「アベンジャーズ 」シリーズのサミュエル・L・ジャクソン。他に「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」のカート・ラッセル、「マシニスト」のジェニファー・ジェイソン・リー、「アントマン&ワスプ」のウォルトン・ゴギンズなど。

雪が降りしきる中で馬を失った賞金稼ぎマーキス(サミュエル・L・ジャクソン)は、同じ稼業であるジョン(カート・ラッセル)と彼が捕らえたデイジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)を乗せた駅馬車に同乗する。途中で保安官を名乗るクリス(ウォルトン・ゴギンズ)を拾った馬車は、猛吹雪から避難するためにミニーの紳士洋品店へ。メキシコ人の店番ボブ(デミアン・ビチル)や怪しげな絞首刑執行人オズワルド(ティム・ロス)などの存在にジョンが強い警戒心を抱く中で、事件が起こる。

相変わらず話が長くて全然進まないけど、それが物凄い面白いから不思議。プロットや脚本がしっかりしてるから成り立つんだろうな。
誰が敵なのか分からない状態で、裏を読みあって駆け引きしていくのが、かなり緊張感を生んでいる。

ただよくある密室のミステリー映画を想像して観た人はあまりにも違くて驚きそう。笑 まぁタランティーノが作ってるわけだから、そんな展開になるわけないんだけど。

タランティーノ作品にでてくるキャラクターってみんな物を雑にぶん投げる傾向にある。笑 その雑さが昔っぽくて良い。

あと出てくるキャラクターがどの作品も魅力的なのが特徴。今回も魅力的なキャラクターがたくさん登場するので、彼らの喋りを聞いているだけでも楽しい。その喋りによって彼らがどんな人物かが分かってくるのも面白い。
そして登場人物はみんなクズ。笑 誰にも共感できないという。笑

ドアに釘をしないと空いてしまう下りがめっちゃ好き。みんな超大声で怒鳴るのがまた面白い。

最後の血まみれの部屋でリンカーンの手紙を改めて読むシーンは最高。

そういえばカート・ラッセルが作中でぶっ壊したギターは、まじモンのヴィンテージギターらしい。笑 間違えてやってしまったみたいだけど、勿体ない。笑

タランティーノ流密室ミステリー映画。
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