クエンティン・タランティーノ脚本監督作品。
南北戦争の数年後、吹雪により山中のロッジで一夜をともにすることになった8人による、西部劇+密室ミステリー作品。
長い作品ですが、最初から最後まで緊張させてくれるエンタメ映画でした。タランティーノ作品らしい独特な長くてくどいセリフ回しや、不穏な音楽、手前で話している背景にいる人物の動きなど、全てが映画として楽しませることに集中している作品と感じました。
登場人物の説明や仕掛けのための最初の1時間が、長いといえば長いのですが、意外と無駄なものはなく、最終的にその伏線の回収につながっていました。南北戦争の数年後という時代背景が、あらゆる部分で効いており、全体のテーマというかメッセージが明確なものになっていました。
また、撮影手法や魅せ方にとてもこだわった作品だそうで、映画館で観たら、さらに面白いものだったと思います。
何か重厚なテーマや感動を与えるタイプの作品ではないですが、タランティーノ作品らしく、映画という娯楽を楽しませてくれる作品でした。
