tetsu0615

ゴジラ キング・オブ・モンスターズのtetsu0615のネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

大興奮の一本でした!

ゴジラはもちろん、ラドン、モスラそしてキングギドラがハリウッドならではのド派手なアクションで画面を蹂躙する姿に震え、怪獣たちの激しいぶつかり合いに手汗握るアクションエンターテイメント!ゴジラのテーマやモスラのテーマなどオリジナルへのリスペクト(というよりは目配せというかサービス)も忘れることもなく盛り込まれていた。(キングギドラの設定とかもね)
人間サイドのドラマとしては、"家族""共生共存"環境"人類の在り方"あたりがテーマとして盛り込まれているかな?(これが上手く機能していたかと言われると微妙な点はあるが…)前作ではただ見守るだけのような立ち位置だった芹沢博士及びモナークが人類を救うため、怪獣たちの謎を解き明かすために奮闘する姿も描かれる。

ちなみに私個人はVSシリーズを幼き頃に見て、映画館にはミレニアムあたりから見に行ってる世代でございます。

サンフランシスコでのゴジラの闘いから5年、怪獣の動向を探る秘密機関モナークは世間や政府からの懐疑的な眼にさらされながらも研究を続けていた。研究員のエマが怪獣たちの周波数を解析利用することで怪獣たちをコントロールする可能性のある"オルカ"を開発したところから、事態は世界中に怪獣たちが溢れかえる最悪な事態へと動き出していく…

ここからストーリーネタバレありでいきます

オープニングから前作のゴジラを登場させて物語があれからどう続いているのか、世界は怪獣という存在に遭遇しどう対処すべきなのかというところから芹沢博士も登場する。
中国のモナーク機関では"オルカ"を使ったモスラとの接触が行われており、ここでモスラ幼虫が登場!
目付きが鋭かったりとかビジュアル面については仕方ないとしてやはりテンションは上がりますねぇ
で、そこにテロリストが来襲してくるのですが…個人的にはこの展開は好きではないんですよねぇ…
環境テロリストで地球の環境のために怪獣たちを目覚めさせるとか…どうにも頭が悪そうで…笑(あくまでも個人的好みです)
多分、彼らも"オルカ"も人類の愚かさ、浅はかさ、傲慢さの体現なのかもしれませんが、なんかイマイチ存在がふわっとしてるし、バカっぽく見えてしまう(そもそもエマ以外は影薄くなる。のわりに最後に…)
で、そのエマに関しても狂った地球を救う手段として怪獣たちを目覚めさせることに加担していたわけですが、娘にモンスターと言われ苦悩したり、ギドラが思ってたのと違うとまた苦悩したりとブレがねぇ…

で、テロリストたちが復活させようとしているのが、モンスターゼロことキングギドラですよ!
そりゃテンション上がりますよ!(2回目)
そこでゴジラとの第一ラウンド!これぞ見たかった闘い!
で、ここでサラリと前作からのキャラを殺してしまうあたりは…まあ、いいでしょう。
キングギドラを皮切りにラドンを初めとしてさまざまな怪獣(あ!あの怪獣っぽいかなぁとかそんなビジュアルの奴ら)が世界中で暴れまわる姿をもっと見せてもらっても良かったかなぁ…

で、第2ラウンドも開始されるわけですが、ここでまさかのオキシジェンデストロイヤー登場!なわけですが…あまりにも呆気なく使われ呆気ない効果しか発揮せず、これが効かない→キングギドラは地球の生物じゃない!という動機付けにしか使われないのが…賛否ありますよねぇ(否定的な意見多そうだけど)
正直そこまで思い入れのない自分でもあの兵器をそんな扱いにしてほしくないと思ったり…

で、そこからゴジラ復活に動き出すモナークと深海に眠っていた空洞、失われた文明などが明かされていくが、その辺もフワッとした印象で…
渡辺謙演じる芹沢博士の(わりと突然の)自己犠牲もあり(日本語での「さらば友よ」というセリフはなかなか色んな思いがこもってていいのでは?)ゴジラの復活!

怪獣バトル第3ラウンドにして最終ラウンドではキングギドラVSゴジラ、モスラVSラドンという布陣で、せっかくの空中バトルをもっと欲しかったとかはあるが、ド派手なバトルに満足感はモチロン!モスラの成虫でも糸を吐けたり隠し武器も飛び出したりと面白い!

最後にはバーニングゴジラも登場すると大興奮のバトルで非常に満足…なのだがもっともっと見せれたはずだ!と思ってしまうのも正直で…

で、ダラダラと書きすぎたので結論を言えば「東宝怪獣たちのバトルがハリウッドの派手さで見れたのは満足だがもっとカットが欲しいし、グッとくる展開や外連味がもっともっと出せたのでは?」
ということと
「人類がその愚かな振る舞いで目覚めさせてしまった古代の生物たち、そしてその生物たちと向き合う中で人類はどう今までを鑑みこれからどうしていくべきなのか、といった人類側の動向がフワフワとしたままで物語の導線としても機能していない気がした」

あたりですかね

怪獣バトルには基本的に大満足なのですが、人間ドラマはもっとスッキリしても良かったのでは?と思った映画でした

とにかく怪獣バトルをハリウッドのド迫力のクオリティで存分に味わって欲しい映画でございました!

さて、次回作はVSキングコングになるわけですが、さてどうするのかな?

エンドロール後のアレも出るのかな?
楽しみにしておきましょう!
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