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ゴジラ キング・オブ・モンスターズのpeplumのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

巨なるもの、崇拝すべきもの、美しきもの、神聖なるもの、カタストロフィあるいは黙示録
永遠に終わらないジェットコースターにうっかり乗ってしまい、これは長い上昇なのかあるいは短く急速な下降なのか、いずれにしても目まぐるしく素早く加速するジェットコースターで見ていて本当に疲れた。
加えて劇中でもそうであるように、雨の中を延々進むジェットコースターでもあり、シズル感というよりむしろ濁流に呑まれた気持ちになった。
ジェットコースターに乗る時、終着を知りながら乗ることは無い。気がついたら終わっていてもう一度乗ろうかな、いややっぱりキツイっす、となるのがジェットコースターだとしたら、この映画はきっちりジェットコースターしてたと思う。

ドハティ監督はギャレスのゴジラともジョーダンのコングとも違ってどちらかといえばもっと変態的、ギレルモ・デル・トロ的な監督だなと思った(ムートーの生殖シーンを見せる、ギドラの首の生え方、など)。色彩的にもゴジラはスカイブルー、ギドラはイエロー、ラドンは紅蓮、モスラはペールブルーとイイもんは青系、ワルもんは暖色系で纏めており、見やすい。

人間たちのドラマへのやる気はまぁ、うん、あったと思います。54年ゴジラや14年ゴジラへのオマージュとしての渡辺謙が僕にはナウシカに見えました。

いつもはオープニングで使われる新聞や生態系のカットバックがエンディングについていることからも新章への助走は始まってる…気がした。

読経やチャントなどの宗教的な音楽を鳴らすところは好きでした。
怪獣同士がメンチ切ってタイマン張る感じもわりと好きです。

あとアイスキューブの息子がいい味出してました(吹替の松尾諭の声が佐藤せつじに似てた)。
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