始めの小林薫の独白が、アナウンスのようで出来過ぎの感はある。絵本を読み聞かせるような。すぐ慣れるが。
これはわざとそうしたのかもしれない。
複雑な深みのある物語、というよりは、割りとコメディチックな作品でもあるので、こんな演技の方が合う。
まさにマンガを読んでいるような感じ。
作品は3章に分かれていて、主人公が変わっていく。それを店主がずっと見守っている。
1話目、やくざ者の竜さんに骨抜きになる小寿々役・綾田俊樹の演技が面白い。
2話目が気に入った。オダギリジョー、そして千恵子おかみが良い活躍。余の着物は流石の着こなし。美しい。
また、特に活躍しない常連客たちも、一般的な意見を言う役目を担っているので、重要な存在。