侑菜

忘れないと誓ったぼくがいたの侑菜のレビュー・感想・評価

3.5

「出会うたびに、好きになってくれてありがとう。」

大学受験が迫る高校3年生の葉山タカシは、織部あずさという少女と出会い、たちまち心を奪われてしまう。
何度も会ううちに、あずさは自分と出会った者は必ずその記憶を数時間後に失ってしまうという奇妙な告白する。
信じようとしないタカシだったが、ふと自分が誰と会って、一緒にどこへ出掛けていたのかを忘れてしまっていることに気付く。
彼はあずさと出会った日の出来事、デートの約束などを詳細にメモに書き記し、記憶をとどめておくようにするが……。

好きな人のために、こんなに必死になれる恋愛を私もしてみたいなぁ。
人の記憶に留まり続けるのは意外と難しいことなのかもしれない。
毎日多くの情報が入ってくる生活の中で、私の記憶がいらないものとして排除されることだってあると思う。
全ての人に忘れないでほしいなんて言わないけど、大切な人たちの中にはずっと残っていてほしいなぁ。
そして私も、大切な人たちのことは絶対に忘れない。
侑菜

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