ちろる

でーれーガールズのちろるのレビュー・感想・評価

でーれーガールズ(2015年製作の映画)
3.8
大人になると、ふと少女時代を思い返すことが増える。
「SUNNY」や「思い出ぽろぽろ」「女の子ものがたり」みたいな過去と現在を心の中で行ったり来たりする話は女は割と好きなのは、せわしなく追い立てられるように学生、OL、妻、母と立場が短いスパンで変わること(もしくは変わるように強要されること)に疲弊するからなのだろう。

何も考えずに、好きなものだけを追いかけて、大好きな友達とくだらない事をしていたあの頃の自分が無性にキラキラして羨ましくなるのだろう。

あの頃、もっとたくさん語りたかった話したいことがあったのにいつのまにか連絡の途切れた友達もいる。
サヨナラが必ずあるって分かってるのにその重みが分からない十代の浅はかさを恨みながらもそれが自分の若さゆえの薄情さなのだと苦笑するしかない。

あけみちゃんが山口百恵の「さよならの向こう側」なかなか聞けなかったように心のどこかでは嫌が応にも終わりかあるとちゃんと知っている。
ただサヨナラをいえばそれが最後だから聞こえないふりをしてラジオをオフにしてしまう気持ちはなんとなく大人になっても分かるから、あのシーンは何気ないけどすごく好きだった。
ほんとはあの時、、、
とほんとに言いたいことだけ飲み込んで、それがどんどん言いづらい事になっていくから伝えたいことは新鮮なうちに!
明日はなにがあるかわからないもんね。

因みにビジュアル的には足立梨花の大人になったのが白羽ゆりさんのほうがしっくりきたのだが・・・
逆だとなんか違う感があってそこだけきになってしまった。
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