教授

マリリン 7日間の恋の教授のレビュー・感想・評価

マリリン 7日間の恋(2011年製作の映画)
-
まぁ、そんなことだよなぁ、とか。
それだけかよ!、って思ってしまうぐらいドラマ的なヒネリがないとも言える一方、映画とその業界、女優のめんどくささとか、周りの冷やかしとか、新人の通過儀礼とか。
すべては「映画」によって昇華される、というような内容。

それはつまり、人間って誰もがめんどくさくて、完全ではなく、むしろ弱くて御都合主義に生きているのに、面白おかしく真剣になってしまう。
それがまさに映画づくりの現場であって。

古びてしまったベテラン俳優たち。
新しい才能が故に世の中に翻弄されるマリリン・モンローだったり。
衣裳部の女の子なんてカワイイのに、あんな仕打ち、とかだったり。
人間模様は比較的丹念に描かれている。

しかし、何より、ミシェル・ウィリアムズ。
「ブルー・バレンタイン」でも素晴らしかったが、本作でも「トッぽい」感じを全開。
容姿や雰囲気的には、マリリン・モンローとは違う気もするが、とにかくこういう女に男はダメになってしまうなぁ、という説得力を感じてしまう。
仕草だったり表情だったりにときめいてしまうから、人間というのは動物的な生き物でしかないなぁと感心したりした。

比較的出来事も少なく、一見地味ではあるけど、沁み入るものもあり、良い作品だと思った。

ただあまり、適切なレビューではないので後で書き直します。
教授

教授