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ディズニー映画の名曲を作った兄弟:シャーマン・ブラザーズのfilmaholicのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

もっと楽しくウォルトや仲間と映画作りをした過程を見せてくれと思うほど、100分の中でも兄弟の苦悩が溢れていた。
苦悩と犠牲の上に成り立っていた...
薬やアルコールは描かれていなかったけどそこは大丈夫だったのかな💦やっぱり家族って大事だなぁ..犠牲にして失敗しがちだけど、パートナーと子どもを作って愛しさえすれば老いた時まわりにあんなにたくさんファミリーがいてくれるんだなとしみじみ..
人はなぜ結婚するのか?
の答えも見た気がする...
死ぬ時ひとりじゃないために。

もしウォルトがあと5年10年生きていればなんて思わずにいられない、輝かしい時は一瞬で、ウォルトの死後兄弟が重宝されるも思ったら、追いやられていたんだね。
彼と直接仕事してた人なんて貴重以外の何者でもないのに、彼に愛されていた2人だからと排除するなんて。バカ。
だけど彼らが作ったそれまでの音楽を糧に生きてきた人、夢見て同じようなプロになりたいと音楽の道を選んだ人はごまんといただろう、アランメンケンの才能がディズニーで光り輝いたことに感謝です。
見てる人は見てる。

正直アメリカで生まれ育った子達とそれ以外の国の子達ではディズニーの在り方というか根付き方は違うと思う。
どれだけビデオで見た、車でかかってた、ラジオテレビ映画で見た..日本ではやっぱりディズニーではなくてジブリなんじゃないかなぁと。久石譲の映画見たら、これを見たアメリカ人の気持ちがわかるかも。
ひとえにハリウッドのある、ウォルトのいるアメリカだけがディズニーの全てではなくて、2000年代に入ってからも絵本やアニメがどんどん実写される中で、原作者の国やどの国で愛された物語かわかるように、俳優のキャスティングもイギリス人だったりするものもあるのかなーと気づいた。プーさんの実写もユアンだったし。
そういうのも、視聴者への尊敬?敬意でもあるね。
メリーポピンズのパメラしかり。

強制される前に辞めて
人生謳歌していてよかったけど...
生きているんだから仲良くもしてほしいけどエゴだね。兄弟のことなんて兄弟にしかわからない。彼らがいいならそれでいい。
けど、1人戦争を体験し、他にも絵を描いたりしたいことのある兄を気遣う弟が少し切なかったよ...いつも笑顔で、お兄ちゃんカメラあそこだよ!って笑ってるかのような笑顔...手紙も素晴らしかった。
環境もその後の関係も変わってしまってあの手紙の内容も今のお兄ちゃんは思っていないかもしれないけど、50歳のあの時、過去のあの瞬間はそう思ってくれていたって思える関係も素敵。絶対嫌いではないだろうし。
後悔はないと言っていたので
本当にこの世を去る瞬間には
楽しかったなと笑ってウォルトや仲介してくれた大事な人の元へむかってほしいね。

なんでこんな時間あいて今なの?と思ったけど、あれぐらい老いてからでないと、良いも悪いも、溢れるものが止まらなかったんだろうな笑 と思ったら11年前でした笑
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