風と共にサリーヌ

ババドック 暗闇の魔物の風と共にサリーヌのネタバレレビュー・内容・結末

ババドック 暗闇の魔物(2014年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

怖いねんけど、それよりもしんどくてしんどくて。単純に疲れた人とか愛されてない子どもを見るのってしんどいねん。
ババドックは現実には存在しなくて、育児ノイローゼの母と、ママに愛されてない(勿論全く愛されてないわけではないけど)息子の造り出した怪物やと思う。
だからこそ、ババドックと共に生きていくラストは後味が悪いし不安が残る。
ババドックは母と息子にとっての闇の部分で、それを捨て去ることができてないってことやから。
闇の部分っていうのは、「息子を授からなければ夫は死ぬことはなかったのに」とか、いわゆる問題児である息子に対するストレス。そんな母をもつ息子、繰り返される「僕を見て」。
でも愛する夫と引き換えに産まれた息子の誕生日を祝うことができてるってことは大丈夫なんかな。そう思いたい。