ダイセロス森本

ババドック 暗闇の魔物のダイセロス森本のレビュー・感想・評価

ババドック 暗闇の魔物(2014年製作の映画)
2.8
パケの上のママの叫び、種類違って面白かったです。「不法侵入なんだよおめえは!」と言葉で撃退するママ強い。

めちゃくちゃビビらせてくるので好き。ホラーダメだったのにいつの間にか自分で選ぶようになっている…やっぱり人って変わるんですね…。
息子くんの顔がババドックの目に似て居たり、口開くと本当にそのまんまだったりして、ちょっとひとりでビビってました。いやほんとにあの目の大きさは怖いって。ホラーでもあり精神的な部分をうつしている映画でもあり、なかなか面白い。

ホラーってメッセージ性持ったらそれはそれで面白いけど、なんか一気に「教訓」だったり「心」だったりするものが見えてきてしまうので嫌なんですよね。理由もなく追いかけてくるようなおばけが一番面白いし、なんでこいつが標的なんや?ってゲラゲラ笑えるので。
このババドックくんは結局飼い慣らされてましたが、こういう”見えないけど存在する”っていう怪物も面白いなあと。
最初からやばいシングルマザーだったのはわかるけれど、これがまた更に怖いんだわ。最初から心に何かを持っている人が更に襲われるといい感じに怖くなってくる。息子の肌の白さが目立つ。

日本にはあまりなじみのない階段の下にある部屋。(勝手にハリーポッターの部屋と呼んでいます)あそこに何かいるパターンは多いので、ああいう家は買いたくないですね。オーストラリアで製作されているんですねびっくり。

オーストラリアはもともと平屋が多いので、こういう2階建てっていう構造自体が珍しい気もするけど(1階部分はガレージになっていることが多い)。これはもう少し中心街なのか、もしかして違う国なのか。

部屋走り回って逃げるなら外出ちゃえばいいのにとか思ったんだけど、まあ屋敷の外に出るということは考えない親子だからこそ面白いお話になったんだと思います。

もし私がババドックくんに出会ったら全力で逃げるのは諦めて「タンマ!たのむ!10分フリーズしてて!その間に逃げるから!」ってお願いするかな。言葉が通じるのなら。(通じていた気もするし全く気にせず追いかけて来た気もする)

これをすべてママが怪物で~とレビューしている人が多いけれど、これってガチでババドック居ますって。最後見たでしょ。
本当にババドックがママに乗り移ったんですって。うん。