この話って,イギリスが舞台というので成立してる面があるんじゃないかな。アメリカだと人種と格差固定化が絡み合って事情は複雑。
二人は田舎に住んでいて,近所で昔から知り合いで,奨学金を取って,ハーバードの医学部やボストン大の経営学部を目指そうとする。それが2000年頃の設定。
戦後,階級格差解消のため,教育で格差が出ない様に,貧困地域に教育補助金を回したり,優秀な教員を配置したりした(今の日本と逆である)。労働者の子供でも能力があれば大学に行ける夢を与えた。
個人的に,2000年にイギリスにいて,半年ほど経って深い話ができる様になってわかった話。助教授の人と,やってる研究分野はどちらの国もリストラ対象にしていて,今後の身の振り方が大変だ。僕たちは似ている,という話から,個人的なことも話し出してわかったのだが。彼も親は労働者,親戚にも先祖にもお金持ちは一人もいない。(日本でも当時40歳くらいまでは能力次第でなんとか上に行けた。)僕たちはこの面でも似ている,改革のおかげだと,親しくなった。