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あと1センチの恋のdeenityのレビュー・感想・評価

あと1センチの恋(2014年製作の映画)
3.0
男女間の友情は成立するのか、というテーマを見事に成立しないと断定してくれた恋愛映画です。
テーマの通り、お互い親友の仲だった二人に少しずつ恋愛感情が芽生え始め…というテンプレートな設定。互いに一度も好きという思いは伝えずに、しかし誰よりも大切な存在。そんな状況ありえるのか。
当然私は成立しない派です。だってどっちかが一ミリでも恋愛感情を抱いた時点で破綻しちゃうかもしれませんからね。本作に関してはまあハッピーエンドでちゃんちゃん、だから良いとしてもそうじゃないケースの方が断然多いでしょうし、やっぱり難しいと思います。

本作は親友同士の二人が結びつくまでの過程を描いてますが、まあ見事にすれ違います。それが何とももどかしくて焦れったくて、それをキュンとしちゃっていいと思える人はいいですが、私からすれば「さっさとちゃんと言わんかい!」ってな話です。よくもまあ思いも言わずに十数年もやってられるな、って話です。

その過程の中では互いに出産を経たり、結婚離婚を経験したり、夢破れたり、親の死を迎えたり、長い人生を生きていく上で人によっては経験する出来事にぶつかります。
そういう出来事をテンポ良く見せてくれたのはすごくよかった。まあ十数年も事細かにはやれないからでしょうが、ダレずに見ることができたのはよかったと思います。
特に父親のエピソードは素敵です。いい父親だなって思えます。娘を思う気持ちが伝わってきて、どんな選択に迫られても味方でいてくれる存在って感じが温かい気持ちにさせられます。

その反面ロージーのあの感じは何とかならんのですかね。進学できないとか夢を捨てたとかその辺は自業自得の行動が招いているんですけどね。
お互いの結婚もそうです。どれだけ自己中心的に世界が回ってると考えているのか。なんでそことよりを戻す?あんなスピーチあっていいの?そういうところが本作の中で主演の二人を好きになれないポイントでもあります。
もちろんどういう結論になろうが、男女間の友情が成立しようがしまいがそれはどちらでもいいんですが、周りに気を配れないような関係ではいてほしくないですね。