ヤマダ

モーグリ: ジャングルの伝説のヤマダのレビュー・感想・評価

2.8
ディズニー、ジョン・ファヴロー版「ジャングル・ブック」が動物達を可能な限り、極めて現実的に作り上げたのに対し、このアンディ・サーキス版は動物達の表情が非常に人間的であることが特徴的だ。特に目の辺りが完全に人間のそれで、担当したアクターが誰かすぐに分かる程である。モーキャプの第一人者であるサーキスが監督したからこその特色といえるが、この擬人化表現には少々、不気味に感じる所もあった。
それが本作の物語性と相まって、後半唐突に訪れるある展開をほぼホラーともいえるテイストにしている。基本的には既視感のある映像作品だが、この何とも言えない不気味さと暗く重たい雰囲気はこの手のジャンルでは中々味わえないものじゃないだろうか。
もし、ディズニー版よりも先に公開されていたらどうなっていただろう…。
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