あきしげ

俺たちハングオーバー!史上最悪のメキシコ横断のあきしげのレビュー・感想・評価

2.5
本家を堂々とパクった劣化版。

良かった点。

・勢い
・爆破

悪かった点。

・T・J・ミラー
・笑えないギャグ
・強引すぎる締め

本作は『ハングオーバー』シリーズの脚本家が監督を務める。
脚本ももちろんやっているけど、悪ノリが過ぎた作品でした。

本家を完全にパクったような展開。
主人公は仲良し三人組という設定。
一人が行方不明で他の二人が探す。
三人ともヒドイ目に遭ってしまう。

全部が本家そのままの展開です。
完全に本家を意識した展開です。
ある意味、本作は外伝的な作品。

ただ、本家が好きなら多少楽しめる。
では、本家が好きじゃない人は微妙。

本作は完全に勢いだけで押し切る。
細かいところの整合性など無意味。
表面的に楽しければいい構成です。
でも、全体的に面白くないのです。

そもそも、個人的にT・J・ミラーがダメ。
彼のセリフや演技で笑った事は一度もない。
それなのに監督はベタ褒めしてしまいます。
もう完全に自分は面白いと思っている俳優。
個人的にこういうタイプの俳優は嫌いです。

マシンガントークで笑えないのは致命的。
吹き替えだからかもしれないと思います。
英語だったら面白いかもしれないだろう。
そう思わないと彼の人気に納得できない。

他の二人も真面目と天然がいる。
真面目は成長していく物語です。
天然は騒ぎを大きくする役です。
どちらもキャラとして薄いです。
T・J・ミラーが強すぎるから。

本作の派手なシーンの爆破は目が覚める。
なぜなら、退屈なシーンが続くからです。

コメディ映画に整合性は求めちゃダメ。
それがよく分かるセオリー通りの作品。

予想の範囲内という作品でした。
あきしげ

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