佐藤でした

クライム・ヒートの佐藤でしたのレビュー・感想・評価

クライム・ヒート(2014年製作の映画)
3.0
ニューヨーク・ブルックリン。そこでバーを営むボブとマーヴには、チェチェンマフィアの大金を預かる“銀行”という裏の顔があった。ある日、覆面の強盗に襲われ、マフィアの大金を奪われてしまった二人。当然マフィアは金を返すよう要求してくるが、そんな大金を用意できるはずもない。途方に暮れるボブだったが、強盗事件には意外な真相が隠されていた…。

トムハーディ扮するボブが、ゴミ箱に捨てられていた子犬を拾うところから平穏な日常は一変する。

拾う場面に居合わせ、慣れない犬の飼育方法を教えてくれる女性ナディアや、子犬の元飼い主だと言うチンピラ男エリック、強盗事件担当の刑事トーレスなど、新たに出会った人物は皆あやしい。

さて、強盗事件に隠された真実とは…。


はい、トムハーディと子犬、最強の目の保養タッグで贈るクライムサスペンスですが。

このトムハさん、ちょっとアホっぽくていまいちピンと来なかった。「寡黙な男」→「沈黙は金」→「目で語る演技」多め、みたいな【どシリアス】なテンションに没入できず。逆に「何も考えていないから喋ることがない男」にしか見えず、それが似合っているようには思えなかった。

今作の原作脚本デニス・ルヘインは「ゴーン・ベイビー・ゴーン」「ミスティック・リバー」「シャッターアイランド」などの原作者でもありますが、描きたいとするメッセージの観点でも、私とは相性が合わないみたいだ。

しかし!「リリーのすべて」でのジェントルメンな振る舞いが記憶に新しいマティアス・スーナールツは今度も素敵だった!
今作では完全にチャラいチンピラを演じていますが、同じ人とは気付かないほどの、役の幅に驚く。
善人っぽさと悪人っぽさの両方を内包した美しいお顔は、若き日のヴィゴ様とも被って見えます。
佐藤でした

佐藤でした