無名のひと

シャークネード カテゴリー2の無名のひとのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

前作でロスを救ったフィン&エイプリルが、フィンの妹エレンとその夫でフィンの幼馴染みのマーティンに会いにニューヨークへ向かう。
ふたりの乗った飛行機は乱気流に突入するが、なんとのその乱気流には大量のサメがいた。
飛行機はサメに襲われ機長は死亡、エイプリルは傷のあるサメに左腕を食われてしまう。
フィンは機長の代わりに飛行機を緊急着陸させることに成功!
フィンは、着陸後のインタビューでシャークネードへの備えを力説するも、誰も信じてくれない。
シャークネードの驚異から妹たちを守るためにエレンに連絡を取る。
エレンにはホテルに向かって待機するよう伝えるが、マーティンは息子や幼馴染みのスカイと野球を見に行っており連絡がつかない。
タクシーで球場へ向かい、マーティンたちと合流。
エレンの待つホテルへ向かうために地下鉄を使うが、増水した川の水によってサメが連れて来られ戦闘、辛くも九死に一生を得る。
地下から上がったフィンたちは、偶然にも球場に連れてきてくれたタクシーと再会して乗車。
シャークネードに備えるために何か武器になるもの手に入れたいと運転手に伝えるが、ニューヨークでは銃は違法だしチェーンソーも手に入らないと言われる。
しかし、タイムズスクエアにならと爆弾の材料など代わりになるものの材料を入手することができた。
川の浸水はいよいよ深刻なものとなり、タクシーも沈んでしまいそうになる。
タクシーの屋根に立ち、ロープを渡して避難することに成功するが、運転手は落下してしまいサメの餌食になってしまう。
ホテルでエレンたちと再会したフィンは、スカイとホテルの屋上からシャークネードを消滅させるために爆弾をぶつける。
しかし爆弾は効かずホテルも水に襲われ、命辛々脱出することになった。
ロスをシャークネードから守り有名人になっていたフィンは、ニューヨーク市長からシャークネードを退けるよう依頼を受ける。
チェーンソーを持っていた市民からひとつ借り、降ってくるサメをぶった斬るデモンストレーションを見せながらニューヨーク市民にも戦うように鼓舞。
シャークネードをフロンガスで凍らせるために、病院から抜け出して左手に円形ノコギリを装備したエイプリルとスカイの三人でエンパイアステートビルに上ることになった。
フロンガスを使って合体した三つのシャークネードを凍らせることに成功。
しかしその際の暴風でフィンとスカイは吹き飛ばされてしまう。
フィンは今だ残る暴風の中でサメに乗ってはチェーンソーでぶった斬りを繰り返していく。
そして傷のあるサメに乗った状態でエンパイアステートビルの降り立つ。
そのサメの中からエイプリルの手首を取り出し、指輪をはずして再びエイプリルにプロポーズをするのだった。
フィンやシャークネードに勝利したニューヨークを祝うように花火が打ち上がって終幕。


前作より「ねーよ」というアホ要素が満載なんだけど、それを面白く楽しんで見ることができた。
フィン、元サーファーでバーの経営者だった男のはずが、飛行機まで操縦できるとは知らなかった。
パネルをいくつも操作し、管制塔に連絡をし、操縦桿を握る。
サメの乱気流は前作があったからまだいいが、のっけから大きな「ねーよ」に期待が高まった。
スカイに思いを寄せられており、前作でもそんな女性がいたし、フィンはモテモテやな。
あんなに大きな子どもたちがいる年齢なのに、飛行機を操縦できてシャークネードまで倒せる勇敢で強い、男のロマンが詰まってる男フィン。
エレンがホテルに向かうシーン、折れた自由の女神像の頭部がゴロゴロ追いかけてくるのはシュールで笑いを誘った。
トゲトゲしてるから、殺傷能力も抜群だ!
ビルの一階にあるはずのピザ屋の天井からサメが降ってくるシーンはちょっと無理がある。
天気予報でも「今後の降サメ量は──」など予報しているのも笑う。
タクシーが浸水して取り残されたフィンに、マーティンが「飛び石だ!」と叫び、フィンは水中をうようよ泳いでるサメの上を飛び石の要領で移動。
つるっと滑りそうだし形としても背鰭があって不安定だろうに、さすが俺たちのフィンだ!
このタクシーの運転手がとてもいい味出してたんだけどな。
片足は義足だと言うから、その義足部分をかじられて終わりかと思ったら残念ながら全身食われちゃったわけだけど。
ニューヨーク市民を鼓舞するシーン、ちょうどいい具合に巨大サメが降ってきてデモンストレーションの効果を大きくした。
ニューヨーク市民は大興奮!
暴風に巻き込まれて、この時点で助かる見込みは少ないけれど、少しでも多くのサメを倒すために奮戦するフィン。
さすがにこのシーンは「ねーよ」感が半端ない。
降ってくるサメを、武器を持っていないはずのニューヨーク市民が隠し持っていた武器を手に殺しまくるのは壮観。
銃もチェーンソーも、農家のはずもないのに農具まで手にしている。
最後、飛行機でエイプリルを襲ったサメの中から手首を取り出して、そこから指輪を取り出してプロポーズするなんて気持ち悪さしかないけど、フィンへの思いが高まっているエイプリルは気にもしない。
沢山の「ねーよ」に溢れて、この映画は友達と「ねーよ」と指差して笑いながら見るのに最適な映画だと思う。
謎の勢いがあるからダレずに見れるし、チープさも余り目立たないので割とおすすめのサメ映画だった。
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