ヤマ

君が生きた証のヤマのレビュー・感想・評価

君が生きた証(2014年製作の映画)
4.6
死んだ息子の作った楽曲を父親が受け継ぐ話。
そういう風に真っ直ぐに本作を観るべきです。
そうすると、本作の意図に則った見方が出来ると思います。

歌唄いって人種は、自分の想いを言葉に出来ないから歌にするんですよね。
歌には本心というか、言葉以上の自分の中の核としているものを込めると思うんです。
音楽を聴くってことは、作り手の脳内を覗き込んでるのと同じだと思ってます。

ジョシュの作った曲で、人は感銘を受けました。
それはあの真実を通して、音楽という存在そのものの尊さを伝えていると思います。

ろくでもない父親だけど、全編において歌声とギターの音色は心の叫びに聴こえる。
何を楽曲から受け継いだのか。どこまで背負っていくのか。船から降りて、地に足をつけて、受け入れていくのか。
そこから先は最後の曲を聴いた者に委ね、幕を閉じます。

思った以上に刺さりました。
落ちこぼれていく方にシンクロする音楽映画に弱い。
親父が「やめたら負けだ」って凄い陳腐なことを言って呆れられるんです。でも10秒くらい考えて、やっぱり「やめたら負けだ」って言う。アドリブかな?良かった。好きなシーン。
あぁ、まただいぶ前に消された音楽やりたいスイッチが入りそう。