このレビューはネタバレを含みます
主人公の心情を考えると、ほんと辛い映画。
死人に口無しだなと思った。
死んだ息子が「そっち側」だったからなおのこと知りたかったと思う。
もっと話せることあったかもしれないとか、もっと一緒に居る時間を作れば良かったとか、残された側は後悔し切れない。
でも歳の離れた仲間との関係がすごく良くて、ライブシーンとかすごく楽しそうで「主人公も楽しんで良いのに」と暖かく観る事が出来た。事実を知っても。
最後はもちろん主人公だけはハッピーエンドになるわけがないけど、この映画の過程での主人公が無気力から生きる力を取り戻した時の表情と、
息子と同じくらい歳の離れた青年クエンティンの音楽への情熱と繊細さが沁みたし、2人の関係が良かった。