先日フロリダの高校で起きた痛ましい銃乱射事件を受けて思うところがあり再鑑賞。
アメリカでは一度や二度では済まない凄惨な事件。
何度起きてもその衝撃には慣れないし、慣れてはいけない出来事。
今作は銃乱射事件で息子を亡くした父親の物語。
監督は名脇役のウィリアム・H・メイシー。
これが初監督作品だが、繊細で重い題材を見事な演出で観客に問いかけている。
作品的には、ビリー・クラダップが、哀しみと苦悩を上手く演じており見ごたえ十分。
そして、ラストの息子が残した歌に自分の想いを加えて、息子を想い歌う姿には涙を誘われる。
物語は比較的に淡々と進んでいきますが、中盤にどんでん返し的に展開が大きく動きます。
そこからは、ぜひ皆さんに実際に観て感じて欲しい。
きっと色々な思いが浮かぶと思います。
被害者・加害者そして残された家族・友人・恋人・周りの人々。
それぞれの苦悩・後悔・怒り・悲しみ…
残された人々は何を思い、どう向き合っていけば良いのだろうか?
重く苦しいテーマですが、多くの人に観て欲しい1本です。