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沈黙の艦隊のMKのレビュー・感想・評価

沈黙の艦隊(1995年製作の映画)
2.5
中学生の頃夢中で読んだ漫画のアニメを動画配信で発見したので拝見。
連載期間は1988年〜1996年らしい…湾岸戦争はあったけどまだ、9.11を知らない世の中での作品だったんだな。

秘密裏に建造された我が国初の最新鋭原子力潜水艦に乗り込んだ日本人たちが、超国家軍隊による新たな安全保障の在り方を構築せんと戦闘を繰り広げるお話。

世界の警察と作中揶揄されるアメリカの潜水艦、艦隊を打ち倒していく姿は子供心にワクワクしたし、そんな圧倒的戦闘力を誇る原潜やまとが提唱する、国家にとらわれない新たな平和的軍事力の在り方には全て理解できないながらも感銘を受けたのをよく覚えている。

作品では描かれてなかったけど、確か最後は軍事産業のフィクサーたちの手によって暗殺されちゃうんだよなぁ…。

その後に観たボウリング・フォー・コロンバインとかエレファントとか、この世には人の死を統計でしかみていない人たちもいれば、殺戮兵器を経済活動としか観ていない人がいて、その人たちが世の中を牛耳っているのかもしれないと、悲しくの怖くなったのをよく覚えている。

だからこそなのかな?あんな無邪気で子供みたいな顔して、希望に溢れた瞳をした指導者が日本にいたらなぁとも思った。

ただ漫画は端折り過ぎててただの戦闘漫画になっていて、実は大変面白い国家間の頭脳戦みたいなのもがあまり描かれてなくて残念…でも当時はネットも普及してなくて調べるほど熱心でもなかったから読み流してたピンガーとか専門的なものが、動画と音で知ることが出来たのは良かった。
…実家帰ったら持って帰ってこよう。
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