あなたを見送る7日間のjajaのレビュー・感想・評価

アメリカに限らず先進国はどこでも過度な消費社会である。そこでは実質的な価値よりも、周りや社会からどう見られ、どう評価されるかが、物事の価値を決めている。▼人も実際に幸せであるかどうかはともかく、幸せそうに見えることが大事というわけだ。だからジャドは失敗をしない人生を選んできたし、問題を抱えていることすら他人には見せないようにしてきたのだろう。▼だが父親の死を機に母親が仕組んだ７日間は、改めて家族を見つめ直すことにつながり、この狂った社会によって曇った彼の目をもう一度クリアにさせることに成功したようだ。