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ワンダフルワールドエンドのcherryのレビュー・感想・評価

ワンダフルワールドエンド(2014年製作の映画)
3.7
橋本愛がとにかく可愛かった!ツイキャスをしたり、彼女の姿を映し出すシーンが多いけど、今作はただ可愛さを楽しむ映画じゃない。
橋本愛演じる詩織は売れないモデルで、彼女に憧れる少女の亜弓を蒼波純が演じていたけど、彼女たちの関係が徐々に変わっていくのが面白かった。
モデルの詩織が亜弓を見る目が、いちファンから友達、自分の娘を見ているように変化し、そこが本当に凄いところだと思った。

亜弓が彼女に憧れるのには理由があるのだけど、それを知ってからやっとこの映画を楽しめると思う。彼女たちを画面の外からファンとして見ているようだったのに、一気に彼女たちが身近に感じられ、引き寄せられるような感覚があった。
同じ女性だからこそ詩織は亜弓に共感し、同じようにつらい気持ちになったり、嬉しさが分かるのが手に取るように伝わってきた。

そして彼女たちの好きな歌手が大森靖子で、彼女の曲が今作の随所で流れる。不思議でテンポの複雑な音楽が彼女たちの世界観に上手く寄り添っていたと思う。
画面の向こう側とそれを見ている側が一緒になったら。好き嫌いが分かれそうな作品だけど彼女たちの行動や表情それぞれを、ずっと観ていたいと思える作品だった。
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