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ワンダフルワールドエンドのMRのレビュー・感想・評価

ワンダフルワールドエンド(2014年製作の映画)
3.8
女の子とはこういう生き物なのだ。
男には到底理解出来ないであろう思考回路、気軽に踏み入ることの許されない絶対的な領域があって、他人が干渉できる隙など1ミリも無い一人だけの世界を構築する。

その感覚はやっぱり女の子同士でしか解らないのだろうし、女の子同士でも解らないのだろう。それが多感なティーンエイジャーなら更に複雑怪奇、摩訶不思議アドベンチャーであろう事は言うまでもないけど言っておこう念のため。

ツイキャスライブの視聴者数を気にし、コメントを貰う事で承認欲求を満たす17歳の少女、その少女に憧れゴスロリファッションやiPhoneケースをお揃いにして喜ぶ13歳の少女。お互いの世界がドロドロに絡み合って出来た2人だけのワンダフルワールドはそこはかとなく純粋で美しかった。眼福の極み。

彼女たちにとって男なんてのはただ面倒くさくて、馬鹿っぽくて、鬱陶しくて、悩みの種で、発情する肉の塊で、違う世界を彷徨うゾンビなのだろう。男なんてクソだ、と彼女たちが言うのであれば男はやっぱりクソなんだろうと思う。そして呪いは水色最高だと思う。
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