1916年の夏、ニュージャージー州の海岸ではバカンスを楽しむ人々で賑わっていた。
しかし、ある時突然、凶暴なホオジロザメが現われ人々を襲い始める。
犠牲者が出てしまったことから、和やかな砂浜は一変して戦慄の場と化した。
あのS・スピルバーグの『ジョーズ』の原作者が参考にしたという実話をもとにした映画。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%A1%E8%A5%B2%E6%92%83%E4%BA%8B%E4%BB%B6
概ね史実に沿って話が進行します。
1916年のニュージャージー州の海浜浴場にサメが来襲。
町の人がパクパクされてました。
サメ、怖いですね。
ジョーズシリーズとは直接関係ないので例の曲は流れません。
『ジョーズ』というタイトルがパニック大作のパクり臭さを醸し出しているが、そうでもない。
実話なため、本当にリアルにいる3メートルほどの若サメなので、昨今のサメ巨大化させすぎブームの中ではやたら小さく見える。
迫力などはなかったですが、サメの怖さをあまり知らない世間や町の人など、なかなか楽しめましたよ。
もちろん実話を基にしているため、人が丸呑みにされるようなシーンはない。
地味に足とか手を噛まれて、陸に助け上げられてから失血死していくあたりは恐怖感がある。
スピルバーグの『ジョーズ』とどっちが現実のサメパニックに近いんだという話になれば、当然こっちの方がリアルなんだと思います。
実話だけあってリアルですので、パニ物映画としてではなくドラマとして観る分には全く問題無しで観れます。
ラストはリアルすぎてめちゃ地味ですが。
大抵のサメ映画は頭の悪そうな若者とか、悪いこと企んでる科学者とか、それと組んでる軍人とか、何しに来てるかよくわからない金持ちとかがサメに食われるのである種の爽快感があるが、この作品では、普通の子供とかが淡々と噛まれるので後味の悪い仕上がりとなっている。
事件のあった時代では手遅れになってしまっても、今の時代だったらもう少し死人も出なかったんだろうなぁ・・・とか感じながら観れて、なかなか面白い作品でした。
タイプが違うから『ジョーズ』と比較されちゃうとちょっと可哀想かも。
サメ映画を語るときに、通り一遍に「ジョーズより面白くない」という言葉で終わってしまう人にも、固定観念に囚われなければ、また違ったものに気付けるのではないでしょうか。