愛犬と4頭のラクダを連れて、オーストラリアの砂漠地帯2,700kmを踏破したロビン・デヴィッドソンの自伝「Tracks」の映画化作品。
まずオーストラリアにこんな砂漠地帯があって、それもこんなに全てが完璧なほどに美しいなんてと驚いた。
カメラ女子をかじってる私は、カメラマンのリックが羨ましくて仕方なかった。これは撮りたい何もかも撮ってみたい。
この途方も無い旅の動機は、具体的なものではない。やってみたいからやるというシンプルな動機。
様々な人と出会い別れ、トラブルもある。でもそれらについてもそれほど深くは描かれず、淡々と旅は続いていく。
しかし圧倒されるほど美しい映像とロビン役のミア・ワシコウスカの細やかな演技で、約2時間ロビンの旅の一部を共にしているような気分になる。
全てがシンプルなことで、より伝わるものもあるんだと実感。
いつかその場所に行って見てみたいものが増えた。
そしてやはり自分の心に素直に従う生き方がしたい、と最近いろいろとブレ気味な私は思った。