こたつむり

ハッピーボイス・キラーのこたつむりのレビュー・感想・評価

ハッピーボイス・キラー(2014年製作の映画)
2.8
違和感。
空の青が徐々に濃くなって闇になるみたいな。
陽を受けて輝いていた緑がやがて影になるような。言葉にするのはとても難しくて。だけど鑑賞中にずっと感じていたもの。

そして、鑑賞後に。
ようやく喩えるものが見つかりました。
そう。本作は永井豪先生のマンガのような作品なのです。それも『デビルマン』などのように最初からシリアスなものでなく。『あばしり一家』のような作品。作者側は笑わせようとしているのだろうけど、僕は全然笑えない。寧ろ、怖かったり、切なかったり、気持ち悪かったりする。そして、仕舞いには自分の感情がどっちつかずになるような。
そんな作品なのですね。

これは僕にとって、血飛沫飛散で内臓破裂のような作品よりもグロテスクで。人の命がおもちゃにされているような感覚に吐き気を催してしまうのです。こういう良く言えば建前を排除した作品というものが好きな方もいらっしゃると思いますけど。うーん。僕は勘弁でありました。

結局、鑑賞後も。
その気持ち悪い違和感は抜けることなく。
こうやって文章を書いていても、もやっとしたものは喉の下に残っているかんじでして。あー。気持ち悪い。いっそのこと吐いてしまえたら楽なのに、なんて思う次第です。ぜーはー。

とりあえず。この文章を書いた後は。
大槻ケンヂ率いる特撮の『アベルカイン』でも頭に流し込んで少しでもスッキリしたいと思います。

悩んでばっかり 人生を!
猫見たり 犬見たり 猫見たり 犬見たり
猫猫猫猫! 犬犬犬犬!
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