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彗星まちのUKELのレビュー・感想・評価

彗星まち(1995年製作の映画)
4.2
素敵なタイトルだけど、原題は『獣たちの性宴 イクときいっしょ』なのウケる

河原の死体と男女って設定はモロに「リバーズ・エッジ」なのに、物語に全くエッジが効いてないから、マジで若い男女たちの無気力な空気と緩やかな堕落が日常の閉塞感の中で終始漂っているピンク映画だった。
それが当時の時代感ともピンク映画というフォーマットともマッチして映像として表現されきっていた。

河原で焚き火の長回し、夕焼けできらめく川に飛び込んではしゃぐシーン、焼身自殺を図って全身包帯巻きになった主人公が元カノとラリった今カノに連れられて行く最後の海のシーン…美しくて印象的な映像だった。
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