群青

ドクター・ストレンジの群青のレビュー・感想・評価

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)
3.5
2017年劇場鑑賞映画5作目。
IMAX次世代レーザー3D字幕。


MCU14弾目は海外から遅れること数ヶ月、やっと日本で上映。


観て直後の感想は



やばい。



映画館いっぱいに広がる魔術の描写に開いた口が塞がらず、表現可能な言葉が見つからなかった。強いて言えばシンプルに異次元の戦いだ。ドラゴンボールとはまた違う異次元だ笑
とりあえず、インセプションは軽く超えている。縦も横も時空もグワングワン動く。目と頭がまるで追いつかない。異次元なので全く予想できないし、麻薬を使って頭がトリップするというのはこれのことを言うのか、と思ったくらい。麻薬で思い出したけどPink Floydの曲使ってたね。まさにこの映画はサイケだ!笑
また、そこに魔術という観念的な描写も加わるので余計に“なんだかよくわからないがすごいもの”を見せつけられている感じがする笑


そしてその原因はドクターストレンジというキャラそのものにもある。
今までは科学なら科学、神話なら神話、宇宙人なら宇宙人、と住み分けが出来ていた。どれもクロスオーバーはするものの、それぞれのジャンルの中でキャラを立たせていた。
しかしこのドクター・スティーブン・ストレンジというキャラは、元々一般人だ。天才的な神経外科医でお金持ちだけど紛れもない自分たちと同じ体だ。それが両手使用不可の状況から一般人が一般的に行う“学習と実践”をもってして魔術を体得する。ハルクやキャプテン・アメリカとは違う。二人はSFだが作品内の科学であの姿を得ている。ストレンジは独力で魔術を手に入れているのだ。なんなんだこれ笑
以前、アントマンで科学から神秘の扉を叩いたことがあった。あれはむしろ今作のための実験であり序章でしかなかったのだ。

今作からいよいよMCU内でのジャンルの多次元(マルチバース)的なクロスオーバーする様を観客にぶつけてくるのだ。

もし、これをもっと早くからやっていたら、余りにもぶっ飛んだ描写にありえない!とか、マンガっぽすぎる!とかで評価が低かったかもしれない。
しかし今までの作品の積み上げがあったからこそ、観客側に受け入れられる土台を作っているのだ。このタイミングでのドクター・ストレンジはむしろ必然と言える。ここまで計画しているとは恐るべしMCU。

実は正直なところを申し上げると、自分はそのギャップに違和感が感じている笑 しかしそれは何度も観ていく内に慣れていくだろう。つまり“学習と実践”なのだ笑


ストレンジや師匠のエンシェント・ワンの繰り広げる魔術は身振りで発生させている。これがもうかっこいい。先にも書いた通り描写がぶっ飛んでいても観客は受け入れる体勢ができあがっているので、あの動きもかっこよく思える。なんなら映画館を出るとあの動きをしたくなる笑 自分も意識を解放させやれは魔法陣が出てくると思えてしまう。このカラクリが非常にいい。
出してええええ!おれにも魔術をーー!!!笑


ストーリーはまあドクター・ストレンジというキャラのオリジンなので特に思うところはないかな。普通です。でも後半の置いてけぼり感がちょっと否めないかも。もう少し丁寧さが欲しかった…いやおれが理解不足なだけか?
あと、所々にシュールなギャグ要素が詰まっているのが良かった。アントマンのようなあからさまなコメディでもガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのようなギャグとも違う。


キャラはもうストレンジはベネディクト・カンバーバッチ以外にありえない。あのヒゲ、あの長顏。あの声。まさにストレンジだった。
ご存知北欧の至宝マッツ・ミケルセン様は言わずもがな。

なので、ここは個人的には師匠役のエンシェント・ワンを取り上げたい。
演じているティルダ・スウィントンは56歳にもなっているのに肌がツルッツル!!頭だけじゃないよ!肌も!ツルッツル!!
彼女が語るシーンが多いので顔のアップが多い。すると、顔ちっさ!そして肌がツルッツル!!なんなんなこのお方は!ティルダ・スウィントンはもしかして本当に不老不死の魔術かなんかを会得しているのではないか⁉︎と思った笑
スタイルもいいし、って180センチ⁉︎(wikiで調べました、すみませんストレンジさん。なんで謝ってるから観たら分かります笑)
ということで素晴らしいキャラでした。


今回のストレンジがジャンルの壁を見事にぶち破っているのでこれからのMCU作品もどんどんクロスオーバーが増えていき、そして深みがぐっと増すだろう。
MCU作品恒例のオマケを観て分かる通り、ストレンジはそれぞれのキャラの橋渡し的になっていくほどの重要人物だと思えるので、MCUを今から観ていこう!という人は今の内にやっておかないとどんどんスケールがでかくやばくなって理解するのが難しいかもしれない!なので!今!観に行きましょう!(ゴリ押し)
勿論、映像的にも映画館必須案件だ!是非その目で観て魔術の世界に浸ろう!


次回作はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーリミックス!
あいつらがついに帰ってくるぞ!


あ、自分はIMAXの真ん中で3Dで観たが画面いっぱいに広がる魔術の描写で酔うかも、という不安に駆られました。結果酔うことはなかったけど、酔いやすい人は後ろの方か、または2Dの方がいいかもしれません。


次はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol2!!
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