鹿江光

ドクター・ストレンジの鹿江光のレビュー・感想・評価

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)
3.5
≪70点≫:
ついにマーベルシリーズに、カンバーバッチ参戦。役者陣がどんどん豪華になっていくアベンジャーズ。肉弾戦が主流の中、「魔術ってどうなの…」って思っていたが、基本はやっぱり肉弾戦。しかも超スタイリッシュな武術。それに加えて魔術でステージがぐわんぐわんと常識外れな動き方をしていく。『インセプション』で学んだような、現実の錯覚を利用した頭脳戦も可能にできる。
まずエンシェント・ワン役のティルダ・スウィントンが超綺麗。坊主頭が似合うってのは真の美しさを持つ証拠だ。そして優しい表情の中に秘めた闇というか強さというか、「これぞ師匠!」という要素が詰まったキャラクターだった。
マッツ・ミケルセンは闇に落ちても渋い。モルドも原作に沿ってヴィラン化するような雰囲気を匂わせ……続編が待ち遠しい。
そして何よりクライマックスへ向かう戦いが、他のヒーロー映画と比べると異質である。破壊という宿命の逆を行く展開。初めからストレンジが存在すれば、シビルウォーは勃発しなかったかもしれない。例えそれが摂理に反する行為だとしても、「人のため」であれば必要なのかもしれない。
でも待てよ……確か『ウィンターソルジャー』の時点で、インサイト計画の標的として「スティーヴン・ストレンジ」の名前が挙がっていたような……もう時間軸がごちゃごちゃでもう何がなんだか。まぁ細かいことは置いておこう。
そして!フェーズは『ラグナロク』に続き、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2』『ブラックパンサー』『スパイダーマン』……楽しみはどこまでも続く。
そしてそして!『インフィニティ・ウォー』が始まり……個人的に一番気になるのは、マーベルドラマの面々、つまり「ディフェンダーズ」が映画シリーズに絡むのかどうか。ちょい役でも良いから、ブラック・ウィドウやスパイダーマン辺りとの共演も観てみたい。
鹿江光

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