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ドクター・ストレンジのyutaのレビュー・感想・評価

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)
3.5
諸事情により映画館で観れなかった作品をやっと鑑賞。

まず、観終わった最初の感想としては他のマーベル作品(アベンジャーズ系列)とは一線を画す毛色の違う作品でした。

まず、この映画の難点としてドクターストレンジというキャラクターが、スパイダーマンやアイアンマンなどに比べ圧倒的に知名度が低いし地味。
でも、それはキャストの豪華さでカバーしている気がしました。

特に敵のカエシリウス役のマッツミケルセンは悪役がやっぱり似合うなと思いました。
ヒロインのレイチェルマクアダムスのビックリする所も可愛げがあって良かったです。
主演のベネディクトカンバーバッチもだんだん成長していく(精神的に)ドクターストレンジを上手く演じていました。そのベネディクトカンバーバッチと「それでも夜は明ける」で共演したキウェテルイジョフォー、その師を演じたティルダスウィントン(この映画らしさを一番体現している見た目、ラストも感慨深い)など名優達が集まっていて、それだけでも一見の価値ありでした。
あとあと気付いたのですが、スコットアドキンスも出演していたらしいです。

内容としては近年のマーベル作品らしくテンポのいい展開で飽きませんでした。
主人公が医者というのも現代医学とにわかに信じがたいスピリットの世界を対比していて、その間で考えが変わり、成長が如実に表れ
るという面白い設定で良かったです。(自己中心的な主人公が人のために行動する、またそのきっかけなど)
また、アメコミ特有のコスチュームと一般市民(街)のミスマッチさなど、コント的に感じる(ラストの大ボスの倒し方など)節もあり面白かったです。

そしてこの映画の肝である映像。
映像表現もくる所まで来たなというのが正直な感想です。
またアクションの設定も無重力になったり、重力が反転したり、さながらジョジョのスタンドのように幽体離脱状態で敵と戦ったり工夫が凝らされていて楽しかったです。
ラストの時間を戻しながらのアクションも新鮮でした。
インセプションを数段レベルアップした様な街中の描写も凄く細かくて、やはりしっかりした映画館で鑑賞したいと後悔しました。
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