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ドクター・ストレンジのNAOKIのレビュー・感想・評価

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)
3.7
ガキの頃…

「3つの願いが叶うなら何がいい?」
無邪気な子供の問いに…
「3つもいらない…ひとつでいい」
「そのひとつは?」
「魔法使いにしてくれ」
こうして楽しい問答を台無しにするヤツいたなぁ…

魔法使いって…とにかく「何でもアリ」じゃん…
そんなもんアベンジャーズに入れちゃって大丈夫なの?
すでに神様も宇宙人もいるから…いいのか?

「大丈夫です…今はCGがありますから」
いやいやそういう問題じゃなくて…

でも確かにその通り…初めて映画館でこの「ドクター・ストレンジ」の予告編を観たとき「うわぁ…町があんなことに?!」

「インセプション」とかで見た気もしたが時空があんなことになるCGの魅力にはやっぱりワクワクは止められなくて映画館に駆けつけたのでした…

しかし…やっぱり「魔法使い」だもんな…
そんな「魔法使い」をアベンジャーズに組み込むには色々と「魔法」が必要だ…

鍋に入れてグツグツ煮て呪文を唱える必要がある…

まず…脚本…
三人も名前を連ねているところに苦労の後が見えます。
その筆頭にいるのがジョン・スペイツじゃないか!
ジョン・スペイツといえば…

「ダーケストアワー」(反則エイリアン!)
「プロメテウス」(ご存知!エイリアンが出てこないエイリアン!)
「パッセンジャー」(クリプラがあんなことを?!)
「ザ・マミー」(トムでも手に余る古代美女!)

どの映画もさんざん叩かれた微妙な脚本…しかしどうしたことかおれはどの映画も大好きなんですよ…何か不思議な魅力があるんですよね…こいつは魔法使いか?

そして、カンバーバッチとティルダ!
どちらも俳優より魔法使いが向いてる気がするくらい…

監督はスコット・デリクソン…
そのフィルモグラフィーを見ても一言も言葉が出てこない…口がきけなくなる魔法をかけられたみたいに…

こうして色んなものを鍋で煮て呪文を唱えて誕生した「ドクター・ストレンジ」…

アベンジャーズの「インフィニティ・ウォー」と「エンドゲーム」にある意味魔法をかけていた…と言えるんだよな…
やはり…必須です…一番魅力的な出演者がたとえ「マント」だとしても…
一番笑えるギャグがWi-Fiのパスワードだとしても…
です!

おれの女友達が「ベネディクト・カンバーバッチ」とカタカナで大きく書かれた巨大な缶バッチをバッグに付けていて…
「ヴィレバンで買ったの?」
と聞くと…
「自分で作った」…と言う…

彼女も魔法使いかもしれない…
この世は魔法使いだらけだ…
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