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青い体験のyaaaのレビュー・感想・評価

青い体験(1973年製作の映画)
4.0
イタリアの世界的名シェフの作るラーメン。
麺の上に並ぶチャーシュー、しなちく、ネギの放つ色の艶やかさ。見栄えの良さは味を忘れさせる。
麺はラウラ・アントネッリのむんむんする色気で歯ごたえ十分。
そのかわり味の決めてスープ(演出)はちゃんこ鍋みたいで不味いギリギリ。
エロチックと言うよりかは、お色気コメディがラーメンかは置いといて。
オーナー(監督、プロデューサー)は名シェフを連れてきたことだけが最大の功績。

なんてったて名シェフが「光の魔術師」ヴィットリオ・ストラーロですぜ!
「暗殺の森」「地獄の黙示録」「ラスト・エンペラー」の生ける伝説の撮影監督。光で書くといわれるように照明による画面の色のつけかた、影の小細工、ええ感じって。

なんでパンチラ撮ってるねん?と疑問もあるが、青い月明かりに照らされるネグリジェから浮かびあがる肢体のシルエットの官能美なんて「さすが!」のシーンもあるが、ストラーロ節炸裂なのがお色気コメディとしてはどうでもいい、エロとエロの繋ぎのシーン。いわゆる普通の室内で喋ってるところ。
格子状の影が差し込んであらたな雰囲気だしたり、人物の横から照らし出す暖色系の色づかいが、どうでもよいシーンなのに「映画的」が増す贅沢さ。
最後は雷鳴なり響く真っ暗の室内で懐中電灯の光だけで真っ裸のラウラを追い回す主観映像。なんでジャーロの雰囲気やねんと思うが、映像的には面白い。
服からこぼれ落ちそうな乳やたわわな太ももが見れたりするが、それよりもヴィットリオ・ストラーロを堪能できる珍品。
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