しちみ

博士と彼女のセオリーのしちみのレビュー・感想・評価

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
5.0
やっと見れた。ずっとずっと見たかった。映画館に足を運ぶつもりが時間がなく泣く泣くDVDにて鑑賞。
あ〜アホだよ私は。なんでこれ映画館まで見に行かなかったんだろう。心底後悔した。久しぶりにここまでの作品に出会った。

『踊りたくて踊ってる人なんていない、そうでしょ?』

『いいや、勘弁してくれよ。僕は踊らないよ』

これが仮定論だとする。しかし彼は何に魅せられたか分からないが自分から彼女に一緒に踊ってくれと頼む。これが結果論。

ほらもう意味わからなくなってきたでしょ〜!?でもこういうことなんですよ、多分。(本当に多分)
そもそもお恥ずかしいながら"セオリー"ってなんぞや…?から始まった私の興味。

【セオリー】
・理論。学説。仮説。 持論。私見。
・行動を導く信条
・自然界のある側面の十分な裏付けがある説明
・ある特定の現象を説明するための様々な状況に応用する、一般に容認された知識の組織だった体系

そう、調べてもよく分からなかったのであります。(笑)
なので諦めて予備知識ゼロの状態でやっとこさ鑑賞!音楽と雰囲気に惹かれて見に行こうとしてたから私のイメージではALS(筋萎縮側索硬化症)の彼とそれを支え続けた彼女の究極の純愛かと思ってた。

だから見終わってすぐは、え?元妻との話だったん!?ジェーン嘘やろ!?状態でした。(知がないためスティーヴン博士の事も知りませんでした) なんだよ〜、純愛かと思ってたのに〜と思ったのですが…。
いいや、違う!!!!!これこそが純愛だ。バカな私が無理矢理レビューに繋げようとしてますが意味不明だと思うので悪しからず(^_^;)

もし、方程式があったとしよう。
その方程式の答えは"純粋に人を愛する事"
そしてその答えに辿り着くまでに色々な式が出てくるだろう。相手の突然の病い、突然の余命宣告。
しかし、ジェーンは長い年月をかけてきちんと答えにたどり着いていたのです。

X + Y = スティーヴンを純粋に愛していた。

そう結果論だけで見ると彼女はスティーヴンをきちんとまっすぐに純粋に愛していました。そしてこの方程式が解き終わり、ジェーンはジョナサンと新たな問題へと進みます。
つまり私は純粋ではないと、答えを見誤ってしまった。あくまでこの映画は博士と彼女のセオリー(行動を導く信条)を表したもの。

彼女は博士を愛し、そして尽くした。彼が彼であるために自ら自分が支えになると打って出た。もちろん結局離婚してしまったし(ノンフィクションのため)そこだけを聞いてみれば自分で結婚まで迫ったのに結局違う男と幸せに…と思うかもしれない。
でもそれは方程式が違うのだ。
スティーヴン博士が宇宙の始まりと終わりのことを考えていたようにどんな物事にも間で終わりと始まりがある。

この映画はその長い年月の中で博士と彼女だけにピント当てている。
これを理解出来た時に尚更、なぜ映画館まで〜と悔やんだ。本当に素晴らしい作品だ。まず一番に誰しもが思うのはエディの演技力じゃないだろうか。まるでスティーヴン博士本人の映像を見ているかのようだった。これで自信がなかったと語っているのに驚きである。笑

話の内容としては難しい会話が多くてチンプンカンプンでした。
ですがあまりにもテンポがいいのには驚いた。始まってから恋に落ちて病気が分かり結婚して〜までの流れが驚くほど早い。でも違和感や不自然さは全く感じず、むしろカメラワークの美しさ、映像の使い方の上手さに感動してしまった。
初めて2人がキスするシーンはまるで時間が止まったかのようだった。
『時間旅行、タイムトラベル』この言葉がラストシーンの巻き返しで繋がる。

最後の最後で時間が巻き戻るシーンでスティーヴンの全てを感じ取ることが出来た気がする。これほどまでに素晴らしい巻き返しは初めてだ!!あっぱれ!!

ジェーンも辛かったとは思うが一番辛かっただろうスティーヴン博士が泣くシーンはあまりなく全体を通してユーモアがあり病気がテーマにある割には明るい作品だと思う。緩やかなのに話はテンポが良い。本当に素晴らしい。息子に階段越しで大丈夫、心配ないよと話しかけるシーンはあまりにも胸が苦しかった。
でも一番涙が出てきたのは家族が幸せそうに戯れてるシーンだった。
幸せはいつも悲しみと隣り合わせであるということを無意識に気付いてしまったのかもしれない。

もしかしたら本当はもっと普通な理由で別れたのかもしれないが、この映画をみるとお互い純粋に相手を愛していたからこそ別れを選んではないのかなぁと憶測してしまう。博士は時間について色々と考え、世界に真新しい考えを発信していたが そんな彼は子供たちを見ながら彼女にあれが我々の創り上げてきたものだと言う。
時間が戻らないこの世界だからこそ、タイムトラベルができない今だからこそ、結果論はどうであったにせよ 2人で過ごして愛を育んだこの時間は何にも変えられない大切な物でありどれだけ貴重だったのかと思いを募らせる。

個人的にこのシーンが一番好きだった。
鮮やかだった。何もかもが綺麗で美しく生きるとはこのことかと、生命とはこんなにも美しく輝くのかと、小さな画面越しでひしひしと感じてしまったのだ。

"もし我々が完全な理論を発見すれば、その原理の大筋は少数の科学者だけではなく、あらゆる人にも理解可能となるはずだ。そのときには、我々すべて―哲学者も、科学者も、ただの人たちもが、我々と宇宙が存在しているのはなぜか、という問題の議論に参加できるようになるだろう。もしそれに対する答が見いだされるならば、それは人間の理性の究極的な勝利となるだろう。なぜならその時、我々は神の心を知るのだから"

この文については専門知識もないし、なんとも言えないのが事実だけど もし我々が完全な理論を発見すれば…という所でこの映画を思い出してしまう。

この短い映画の中でスティーヴン博士は何回も考えが変わりそして答えを出した。
そう、完全な理論なんて存在しない。よって神の心を知ることもおそらく出来ない。
だからこそ、結果どうなるかなんて分からない。
スティーヴンとジェーンが違う道を行ったのは正直本当に残念に思う。けどこれが結果論であり、完全な理論なんてない。

初めから終わりまでみて思うのはそんなことだけでした。
こんな意味わからないレビューで本当に申し訳ない!!!!!
ただまだ見てない人、ぜひ見て欲しい!!!!!
そして感想をお聞かせくださいm(__)m
もうこれ以上長く書くとアレなので意味不明なレビューのまま失礼します。笑