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博士と彼女のセオリーのもじゃのレビュー・感想・評価

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
4.0
宇宙の拡張を逆に収縮させていったら時間はどうなる?

ALSの天才宇宙物理学者、スティーヴン・ホーキング博士の伝記映画。全てを表す数式は?ジェーンとの関係は?病気については?
以前から、ブラックホールといえばホーキング博士だった。天才だから病気なのか、病気だから才能が伸びたのか、そういう運命の人なんだなと思う。ブラックホールの着想、ジェーンとの関係、病気の発現の3つを重ね合わせはまさに特異点。博士の人生そのものに全てを説明するセオリーがあったのかもしれない。
繊細な役柄といえばエディ・レッドメイン。博士本人に相当似てる。視線を合わせないシャイな演技は他の作品でも見る。ジェーン役のフェリシティ・ジョーンズは美人というよりも可愛らしい。ジェーンがクロッケをプレイするスティーヴンを見つめるシーンが良かった。
病気、学問、恋愛のプロットポイントを重ねたのが見事。それだけで話が転がる。映像も美しい。序盤の花火の撮り方や屋内のショットも色彩を工夫してる。何より英国の建物は寮ですら美しい。
実在した才能の裏側に触れられる作品。
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