おなべ

ストレイト・アウタ・コンプトンのおなべのレビュー・感想・評価

3.7
実際に実在した人気ヒップホップラッパーグループ《N.W.A.》の結成から「その後」を描いた作品。『ワイスピ ICE BREAK』の《F・ゲイリー・グレイ》監督の演出、そして演者のほとんどが初見でしたが鬼気迫る迫真の演技とラップが“dope”でした。

普段ラップは聴かないけれど作中で流れた楽曲やBGMなど“dope”なラップを素人ながらに体感しました。グループ全員に通称があったので顔と名前が覚えやすかったです。

警察の過度な暴行や不当な人権侵害に対し言葉で対抗するN.W.A.。仲間割れした時も「裁判を起こしてやる!」と言ったマネージャーに対し「俺たちには俺たちのやり方がある!」と反論。心の叫びをラップで表現するのは、(内容はさて置き)ある意味やり返さない勇気ある行動だと思います。確かにN.W.A.も薬やその他諸々慎むべき事が数々あったけど、だからと言って彼らばかり攻撃されるのは間違いだと。

過度な暴行はまるで『デトロイト』のデトロイト市警のようで、黒人に対する警察の人種差別を如実に描いています。

「ファック・ザ・ポリス!」
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