ジーンとした。しかし、泣けなかった。それは自分がアラフィフのオッサンで涙が枯れているからではない(と思う、多分)。2人が幸せだと感じたからだ。
死は等しくやってくる。一般的にそれが早く来ることは不幸だと思われている。しかし、本当にそうだろうか。
命の期限が決まったケイトと介護するベックは、強い絆を手に入れる。絆は去り行くとき、強く想ってくれる人の在存を確固たるものにしてくれる。絆を知った残る者は、新たな絆を手に入れるだろう。絆があれば孤独じゃないから生きていける。
ケイトの最後のシーンは、最高に幸せなんじゃないのか? 自分にとってのサヨナラの代わりはアリガトウだった(べタだけど)。