とてもいい映画だった。
ヒラリースワンクの鬼気迫る演技。
エミーロッサムのダメダメだけどキュートな演技。
終盤まで割と淡々とした感じなのに、最後の最後で涙腺が崩壊した。
死に向かう病
治す方法もなく、死ぬ、その日までをどう生きるのか
自分だったらどうするだろう。
同じ病の黒人女性が言っていた
「今までの人生よりも、今が一番、人生を感じている」
私生活グダグダのベック
最初は化粧もケバケバで汚らしい感じだったのが、どんどん化粧は薄く、でも綺麗になってゆく
これまでの人生、挫折ばかりだったけど、雇い主のケイトに出会い、
病気のことを自分なりに勉強し、様々なことを体当たりで経験する中で、成長し、
今まで中途半端にしてきた事に、彼女なりに落とし前をつけてゆく
一方、元々洗練された生活を送っていたケイト
仕事も家庭も順調なのに、突然病に侵され
できることが減ってゆく自分に苛立ち、夫の浮気、女性としての価値、死にゆく友人
様々な試練が降りかかる
「患者としてじゃなく、1人の人間として、今まで通り接して欲しい」
そう本人が思うことと、でも気を遣わざるを得ない周り。徐々にズレてゆく
子供が欲しかった
色んなところへ行きたかった
もっと愛されたかった
自分が残りの人生でやりたいこと
その上での人との付き合い方を模索しながら生活し、最終的に彼女が、自分を看取ってくれる人として選んだ人間。
それが正しいのかは分からない。
でも、精一杯生きた彼女の最後のワガママ。安心して逝けたかな、、なんて思いを馳せてしまった。