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追憶と、踊りながらのkogemarukiyominのレビュー・感想・評価

追憶と、踊りながら(2014年製作の映画)
3.7
ロンドンの介護ホームで暮らす初老の中国人女性と、ゲイのイギリス人青年…息子とパートナー、同じ最愛の人を失ってしまった者同士が少しずつ心を通わせるお話。

ベンウィショー本当にハマり役。リアルさも繊細さも完璧。
介護ホームや彼らの家の内装、衣装の色彩が素朴で柔らかいのも印象的。

中国人女性は殆ど不安や不穏そうな表情ばかり。だから時折母親らしい表情や女性らしい表情になると、ちゃんとこの人にも生きる喜びや楽しみがあって良かったとホッとした。

共通の言語によって関係が壊れてしまったり、逆に共通の言語がなくても理解し合えたり…不思議なものだと思った。