日向日向

セブンス・サン 魔使いの弟子の日向日向のレビュー・感想・評価

2.0
魔法使えよ……。

文学や映像作品における魔術の描写を色々と勉強していたり、なかったり。映画における魔術の描写の転換期はハリーポッターの誕生とドクター・ストレンジの映像化かと思います。あくまで主観ではありますが……

何もかも既視感だらけというのは言うまでもなかったのですが、演出以前に出演キャラクターがみんなして救いようのないアホだということに失笑してしまいました。無謀、無策、無茶のてんこ盛りで誰1人と作戦らしい作戦を立てないんですよね。
その中でも主人公の師匠である爺さんがもうど畜生なんですよね。単なる畜生じゃないんですよ、もうそりゃド級の。
例を挙げると、

・たいして説明しない
・説明しなきゃわかんないことを尋ねた主人公を口汚く人格否定のレベルでののしる。
・自業自得の問題に多数の弟子を巻き込む
・数秒で主張を反転
・アドバイスが全部間違っていて、挙句何度も主人公を窮地に晒す

これほどのどうしようもない人間はメタルマンの畜生博士を見て以来の衝撃でした。

あと、魔術者のくせに魔法とかなんも使わないんですよね。用語が出てくるだけで、結局は杖で殴るだけ。せめて光線でも出せば盛り上がったんですけどね……。
CGとか頑張っているのに、凡作の域を抜け出せてないどころかそれ以下になってしまってます。金積めばいいってことではないですね、映画は。

随分と口汚いレビューになりましたが、日本未公開、というのもややわかる気がしました。
日向日向

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