ムーンライティングの作品情報・感想・評価 - 3ページ目

ムーンライティング1982年製作の映画)

Moonlighting

製作国:

上映時間:97分

4.0

「ムーンライティング」に投稿された感想・評価

 資本主義的労働問題を政治ではなく運動と音響、画面の分離によるサスペンスで呈示する手腕。主人公や仲間のポーランド人たちの失敗を視覚の喜劇として描く演出はスコリモフスキがウディ・アレンよりはるかにバスター・キートンの精神の後継者としてふさわしいことを示している。
ア

アの感想・評価

3.5
不法就労するポーランド人たちのお話。冒頭入国のシーンから何か起こるぞ…な演出は観ていて薄気味悪く、同時に映画とはこれだなぁと感じて楽しい。4人に亀裂が入っていくまでの展開とバレバレじゃないの?っていう万引きの連続、そこからのあのラストは忘れられない
okke

okkeの感想・評価

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2015年1月 早稲田松竹にて 併映『ザ・シャウト/さまよえる幻響』
indie

indieの感想・評価

4.0
ロンドンで不法就労をするポーランド人達の万引きサスペンス映画。
金も無く祖国にも戻れ無い人達は当然こうなるよね的な鬱屈としつつもユーモラスな情景は、退屈に感じるかと思っていたが、飽きること無く楽しめた。万引きテクニックも勉強できる。
erico

ericoの感想・評価

3.5
祖国でのクーデターを背景としつつ、ロンドンで不法就労者となる男たちに訪れるのは、ほんの少しの不幸。自転車が盗まれちゃうとか、配管うまくいかなくて泥まみれになっちゃうとか。明示はされないけど、なんとなく離れていくように見える妻の心とか。

シュールなユーモアのセンスに思わず笑ってしまうけれど、この映画全体を支配する、どことなく不穏な予感は拭えない。ポーランドからロンドンに渡った4人のうち、ノヴァクだけが英語を話すという能力を持っていたため、彼は自然リーダーとして振る舞うことになる。この地で、外の世界とつながり得るのは彼ひとり。ノヴァクはクーデターの情報を自分の胸のなかだけに留め、他の3人をひたすら働かせ続ける。

ノヴァクは「情報」という価値を手にしたことによって為政者の地位を得て、4人の不法就労者のなかに「社会」を形成する。ノヴァクは小さな不幸の積み重ねで不機嫌を募らせて、その態度も次第に高圧的になっていく。極めて私的な外圧が、彼の支配をより強固にしていくプロセスは興味深い。彼は権力への欲望があったわけでもないのだけれど、すべてのひょんなことがなんとなく連鎖して、最後には彼の心を巣食う何かになっていっちゃったんだね。

先日の「マクベス」でも思ったことだけれど、支配への欲望とは、ある個人が生まれながらに備えた特別なものではなく、社会により形成されていくという側面もあるんだな、と。それは勿論暴政へのエクスキューズにはならないのだけれど、すべての人が暴君になり得るというぞっとする身近さは、常に覚えておきたいと思う。
我が身を顧みても、ダンナに暴君扱いされてるもんなー。


早稲田松竹
@早稲田松竹

当方、スコリモフスキ作品は『エッセンシャル・キリング』『アンナと過ごした4日間』に続いて3作目。

閉塞感を体験・感じさせる意図があるように思えた。この人の作品は『感覚』がテーマな気がする
早稲田松竹にて鑑賞。
ある程度の使命感を持って、ある程度の仕事をしに、ポーランドからロンドンにやってきた4人組を描く、ブラックコメディ。しかし、祖国で起きたクーデターの事実を仲間に告げることが出来ず、社長のロンドンに購入した別宅改築を続けざるを得なくなる主人公が、徐々に追い詰められていくその様子が面白いです。

情報を遮断して外部の世界から部下を孤立化させる事によって権力を維持する方法が、ノヴァクをたった4人の世界の独裁者にしていて、それは背景で起こっているポーランドのクーデターの縮図でもあります。そして、何より彼の1番の気がかりなのが、妻と社長の関係。というのがこの作品を上質なブラックコメディにたらしめているのでしょう。
傑作!!
mingo

mingoの感想・評価

3.8
早稲田松竹にて。スコリモフスキは一人のポーランド人として連帯が弾圧される同時代の状況を作品に取り込みながらも単に共産主義政権を非難するのではなく、権力者の内面を自らの問題として思考する事で、万人が容易に権力者と一体化してしまう可能性を提示している。
ムーンライティングとは「不労就労」て意味。まさにタイトル通り、不労就労する若者を題材にポーランドの内情を世界全体そして個人間に置き換え描いたブラックコメディの傑作映画だ。
KoS

KoSの感想・評価

3.5
ロンドンに短期滞在で一仕事をしにきたポーランド人労働者4人組を描いた作品。ポーランド人労働者からみたロンドンはこうも冷たく映る。観たあとはぐったり。
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