真っ黒こげ太郎

ハード・パニッシャーの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ハード・パニッシャー(2013年製作の映画)
3.0
”ジミー・ヴィッカーズは戻ってくる”

…アメコミ映画かよ!?w
(なお2020年現在、続編は作られておりません。w)



アフガニスタンから帰国早々、両親が何者かに殺害されたという知らせを受けるイギリス軍兵士のジミー・ヴィッカーズ。
何でも強盗を目撃した両親が助けに入ったが、その後報復で消されたとの事。

町ではギャングがのさばり、例によって例の如く警察も役に立たない。
怒りに燃えるジミーは復讐を決意し、親友の警官から情報を得て強盗団のリーダーをとっ捕まえ情報を聞き出して惨殺!!!
情報を得たジミーは武器を調達し、ギャング共に復讐を開始した…!



両親を殺された帰還兵が復讐の為にギャング達を抹殺してゆくバイオレンス・ヴィジランテ映画。
制作陣も役者も無名、内容も低予算丸出しなB級映画だが、そこそこには頑張っているのでそこそこに楽しめるヴィジランテ映画。


お話はベタで「両親殺されたので特殊部隊出身の男が復讐!!」っていう物凄い沢山観たような内容。w
主人公の協力者や理解者が話に絡んだり、役に立たない刑事が主人公を追ったりするというベタにベタを重ねた内容。wwww

内容自体は間違ったことは特にしてないし、主人公の目的が復讐オンリーでブレないのも良し。
処刑の際にを拷問を実施するのだが、そのやり口がバリエーション豊かなのも楽しい。
派手な残酷描写はないが、セメント飲ませ、車で引き裂き、酸ぶっかけ等、悪党の死に様が一々残酷なのも愉快でした。


そんな感じでグッとくる場面は多いし、主人公の復讐劇は観ていて楽しめるけど、肝心の内容は平凡気味。
復讐に燃える主人公だけでなく、主人公を追う刑事や主人公の友人、ギャング達のドラマを時間を掛けて描いてるが、可もなく不可もない出来。
クライマックスの展開はちょっと捻ってあったし、主人公の本性が垣間見えるラストも良かったが、そこまで捻った話でもない。w
低予算だからかそこまで派手なシーンは無いし、話も間延びしてる個所も多い。
(正直、106分はちょい長い。)
殴り合いや銃撃戦等のアクションシーンもあるが、撮り方は普通レベル。
残酷な殺し方も、見せ方はアッサリ塩梅。


そんなワケで正直、B級映画丸出しで地味でアレな所も多い作品。
ただ、主人公の容赦ない復讐鬼っぷりは楽しかったし、悪党がブチ殺されてそれなりにスッキリする内容になってたので、俺はまーまー楽しめました。

あんま期待しないで観れば、まぁ暇くらいは潰せるんじゃないかと。
それ以上でも以下でもないと思うが。