ぬる

ザ・ゲストのぬるのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ゲスト(2014年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

戦死した息子の友人としてピーターソン一家を訪れたデイビッド。持ち前のルックスも相まってとても善良に見える彼に対し、すぐに家族も心を許し始めるが、日々の生活の中から少しずつデイビッドの怪しさが垣間見えてきて…………というお話。

デイビッドがなぜ家族のもとにきたのか。
デイビッドは本当に息子の友人だったのか。
デイビッドが被検体として関わっていたプロジェクトとは。

残念ながらそのあたりの重要な事は最後まで詳しくは明かされないので(そこが一番面白そうなところなのに……)、話にしっかりとしたオチがないと嫌な方にはあまりオススメはできない。

…が、若干の不完全燃焼感はあれども久しぶりにハラハラできて楽しめた。
ダン・スティーヴンスの控えめだけど迫力のあるアクションはとても素晴らしい。

個人的な解釈としては(願望も含めて)
・デイビッドがあの様な性格になったのは実験のせい。(識別票を付けたがらなかったのは非人道的な扱いを受けたから)
・デイビッドとケイレブは本当に友人(親友)同士で、家族への言葉を伝えに来たのも本当の約束から(人と関わりを持つことで身バレする危険性がありつつもわざわざ一家の元を訪れていたので)
・友人の家族を助けたいという気持ちは本心だったものの「自身の身に危険が迫ると問答無用で対処してしまう(自分でもコントロールできない)」というプログラムを施されてしまってる為、終盤での母親殺害、そしてそれを隠匿する為ピーターソン一家全てを殺すという判断に至ってしまった。

………………というお話だったらいいなぁ。

不思議と最後までデイビッドに不快感を感じず、結構応援してしまっていたので私もまんまと「ゲスト」に洗脳されてしまったようだ。
ぬる

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