せーじ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスのせーじのレビュー・感想・評価

4.5
ユナイテッドシネマお台場で鑑賞。
平日ながら、ある程度席は埋まっていたように思う。

面白かった。
まず、オープニングと冒頭のバトルだけで、ぐっと観た者を掴んで離さない作りになっているのは、やっぱりすごい。
自分のような、マーベルヒーローズ作品をよく知らずに、いきなり本作から入りこんだ人間でも、個々のキャラクターの性格と特性がきちんと、しかも自然に入ってくる。
だから、個々のキャラクターに感情移入しやすいんだろうな、と思う。

また、個人的にはウォークマン初号機とカセットテープ(と、その頃のナンバー)を小道具に使ったというのが、とても嬉しかった。物語のはじまりを1980年に設定したというのも「わかってらっしゃる」。
もちろん、随所に笑えるポイントがあって、楽しく観ることができるのは、言うまでもない。
そして何より、本作のいちばんの魅力は「仲間」と「家族」のあり方について問うたストーリーだろう。中盤以降のひっくり返し方は、ちょっと走り過ぎな気もしたけれど、十二分にえげつない内容だったし、そこからの主人公達の頑張りっぷりは、それまでたっぷり感情移入させてきたのがきっちり効いてくる出来になっている。

ちゃんとこの人たち、映画一本を使って絆を深めているのだ。

そこに深く、深く感動させられる。

エンディングやエンドロールも、オマケ映像はもちろん、エンドロールそのものがカッコよくデザイニングされているのが目を惹いた。
映像が美麗、アクションが派手なのはもう大前提で、その上に積み上げているものがとてつもなく大きく、素晴らしい作品だと思う。
次回作も楽しみにしたい。
せーじ

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