イライライジャ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスのイライライジャのレビュー・感想・評価

5.0
再鑑賞したので追記。
前作に続き音楽の使い方が秀逸でいちいちテンションブチ上がってしまう。こう来るだろうという予想を何倍も上回ってくる。これが見たいなって観客の気持ちを良い意味で裏切りまくりで興奮鳴り止まないままいつのまにかエンドロールを迎える。
ギャグセンスはコメディより遥かに高く、その辺のヒューマンドラマなんかより泣ける。ここまでのエンターテイメント作を観れると思っていなかった。
ここまでが以前書いていた感想。

オープニングからガーディアンズがガンガンぶっ飛ばすハイテンションな幕開け。このシーンは公開1週間前に完成したらしく、全編の撮影と同じくらい時間をかけた挑戦的な撮り方とこだわり。『ロリポップチェーンソー』というゲームが元ネタらしい。
歌いながら車に乗ってるシーンはどことなく80年代SFホラーチックで何か元ネタがありそう。ミズーリ州はガン監督の地元であり、青いモコモコが襲ってきたシーンではガン監督の両親、兄弟、義兄弟、姪っ子甥っ子、ファミリー総出で出演し、ファミリー全員を犠牲にしていた。
ラスト付近のシーンでは『カッコーの巣の上で』『ベイブ』などが元ネタだとガン監督は語る。

前作は母からの愛の話だったけど今作はクイルの父の話でこれまた泣ける。愛という感情を知らなかった者たちが初めて愛を知る話。
みんなそれぞれ家族を亡くしていたり、他人をバカにしたり、孤独に生き、そんなならず者たちが仲間に出会い、血が繋がっていなくても家族になれることを知る。そしてそんな家族のために自らを犠牲に出来る。
実際に、養子だったり血の繋がりのない家族を持つ人からもこの深いテーマ性を支持されているらしい。
めちゃくちゃ笑えるのに愛に包まれた素晴らしい映画。