Filmoja

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックスのFilmojaのレビュー・感想・評価

4.5
「インフィニティ・ウォー」の脱力感から脱け出せず、マーベル近作を再鑑賞。
劇場で観なかったことを激しく後悔した傑作、ガーディアンズの第2弾。
銀河をまたにかける冒険野郎たちの壮大なスペースオペラを、絶妙なユーモアと絶品の選曲センスで描いた革新作。

往年のSFアクションの意匠を借りながら、個性的過ぎる登場人物たちの家族の愛憎や、仲間たちの諍いや友情など、人種や性差を超えて繋がる絆を、ギャグを交えつつコミカルに表現した作風は、後の「マイティ・ソー バトルロイヤル」にも影響を与えている。

ともすればベタになってしまう人間ドラマを、宇宙や異星人といった使い古された(しかもほぼ無名の)シリーズで描くのは相当なリスクだったはずだけど、1作目で手ごたえをつかんだジェームズ・ガン監督のクラシカルな演出とユーモラスな人物描写、幻想的な世界観を魅力的な俳優陣が演じることで、たぐいまれな感動巨編に昇華されている。

その核になるのは、物語でも重要な意味を持つハイセンスなサウンドトラックだ。60's~70'sのポップロックやファンク、ディスコなど名曲だけでなくこの映画で日の目を見た楽曲もあり、洋楽ファンならずともサントラ盤は必聴。

本作でチームの結束を強めた彼らが「インフィニティ・ウォー」ではとても重要な役割を担うことになる。
製作が決定している次回作では、今度こそ劇場で、相変わらず憎まれ口を叩く陽気な彼らに再会できる喜びを噛みしめたい。
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